2008年2月13日水曜日

39号線







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当時住んでいた家から幼稚園へ行くのには、国道39号線を渡らなければならなかった。




信号がちょうどいい場所になかったので、母が車が走っていないことを確認してから「それっ!」と背中を叩いてくれるのが合図となり、国道を無我夢中で走り抜けて幼稚園に通っていた。4歳から5歳までの2年間だった。




母と別れることになった去年の僕は、数えで39歳。




��9号線と39歳が、僕の中で有機的に結びついて融合する。ある種の象徴のようにも思えてくる。




「39歳からは、ひとりで生きていくんだよ。」




国道39号線をひとりで渡っていたことに、そんな未来へのメッセージ性が秘められていたのかなと思うと不思議でならなかった。