良寛さんは必要最低限のものだけに囲まれて生きた人だった。
国上(くがみ)山の五合庵は、6畳1間にいろりだけ。
所有していたものはと言えば、黒染めの衣と托鉢用の鉢と筆と紙ぐらい。
そして、心は自由自在・・・
これは、良寛さんだけではなく、本物と言われる人達に共通しているような気がする。
こころや暮らしが余計な脂肪をつけた肥満体になっていない。
今の時代にここまでは出来そうもないとしても、適度な脂肪や適度な筋肉がついている程度のシンプルさを保っているということは、必要で大切なことなのかもしれない。
良寛さんの有名な一文
災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。
死ぬ時節には死ぬがよく候。
是(これ)災難をのがるる妙法にて候。