2009年7月25日土曜日
卓上四季
昨日の北海道新聞の卓上四季(社説)に、そうだなぁと共感できることが書かれていた。
「同じ売り込むのでも、押しつけのない方が心に残る。笛のようなピーという音が長く響けば焼き芋屋さん、チャルメラが聞こえればラーメンの屋台だ。来ているよ、と伝え静かに去る。ほしい人は、自ら近づいてゆく。どんなに宣伝されても不要なものはある。」
つまり、人の気持ちを汲み取るということが前提となっている。
一方、アメリカ式のマーケティングはどうだろうか?
ダイレクトマーケティングなどを研究してみると、どうも顧客を心理操作しようとする考え方がベースにあるような気がする。
「必要なものを必要な時に」という基本的なことからずれてしまうと、何とかしようとする操作的な戦術が生まれるのだと思う。
昭和の大量生産・大量消費の時代のテレビを利用したマスマーケティングなどは、その際たるものだろう。
最終的に、あるべき姿勢や行動は、シンプルで在りたいと思う。
2009年7月23日木曜日
言志四録
かの西郷隆盛氏は、「敬天愛人」という言葉を残した。
彼の精神的バックボーンになっていたのは、「言志四録」という書籍であったらしく、その中から百一条を抄出して金科玉条とし、常に座右の銘とし心の糧としていたという。
総て非常に困難な事に出会ったならば、心をあせらせて解決してしまう必要はない。
しばらくそのままにしておかなければいけない。
一晩そのままに留めておいて、枕元でざっと半分くらい考え、そのことを考えながら寝て、翌朝心がさっぱりしてさわやかな時になって、引き続きこれを考えてみると、必ずぼんやりと一条の解決の道が見えてくる。
そうなると、困難な事の筋道(道理)が自然に心の中に集まってくるものである。
それから、ゆっくりと難問題を一つ一つ処理してゆけば、たいてえいは間違いを起こさない。
☆言志後録45より