2005年12月7日水曜日

守・破・離



守・破・離という自己研鑽の3段階のプロセス。


世阿弥が説いたと云われるこのプロセスは、現在でも剣道や書道や空手など様々な分野で修行の基本として継承され、そして浸透している。


「守」は、基本となる教えを忠実に徹底していくことであり、ひとつのことに集中し、繰り返し継続しながら取り組んでいく段階。


自らを型にはめ、師匠の教えをしっかり守って、文字や言葉では伝わらないものも含めてしっかりと身につけて行き、さらに、そのことを堅苦しいと感じるエゴをも超えていく。


「破」は、「守」で身につけた基本に自分のオリジナリティを加えていく段階。
指導者の教えを“破る”ことになっても、自分で独自に工夫したやり方を試していく。


「離」は、茶道や剣道の場合、指導者のもとから“離れる”という意味であり、「守」・「破」の段階で学んだことを生かして、自分自身のオリジナルの道を探究していく。


この一連の流れは、創造発展のプロセスでもあり、すべてに通じるものとされている。

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