ひとつの現象に到るまでには、
29件の兆(きざ)しが発生している。
そして、それは300件の小さな要因が支えている。
企業のリスク管理や犯罪の予防などに使われている「ハインリッヒの法則」。
これは「ひとつの現象が現れるまでには、必ず何らかの兆しがある」ということのようだ。
まだ現象として現れる前にわずかに姿を見せてくれる“兆(きざ)し”。
「虫の知らせ」とか「一を見て、十を知る」とよく言われるように、この“兆し”を読み取るのに必要な資質は動物だけでなく、人間にも元々充分に備わっている。
ただ、なるべく心を揺らさないように静かに観察してみることによって、普段、気が付かなかったような細やかなものまで感じることが出来てくる。
平常心の大切さを説いている先人の方々は数多くいるが、「何かに過剰反応することなく、全体とかバランスとかを意識していることによって、こうした恩恵を授かることが出来るんだよ」と教えてくれているような気がする。
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